マスクの『正しい外し方』とは? |
Q |
3月13日からマスクの基準が緩和されると聞きましたが、食事以外に人前でマスクを外すことには抵抗があってなかなか出来そうにありません。どのように外せばいいのでしょうか? |
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A |
第8波では死亡者数がこれまでで最多新型コロナ感染も第8波が収束に向かい行動制限の長いトンネルもようやく出口の光が見え始めてきました。しかし習慣化とは恐ろしいもので、マスクの着用がここまで常態化してしまうともはや多くの方は外し難いと感じているようです。
3月13日からはマスクの着用基準も緩和ところで第6波以降の致死率はワクチン効果等により第1波の1/30~1/50に低下したにもかかわらず、今回の第8波では感染者数の増加、とりわけ高齢者の感染者数が多かったために死亡者数もこれまでの波の中で最多でした。何と3年間の新型コロナで亡くなった人のうち5人に1人が、この第8波に集中していました。 そして一方、世界はウィズコロナの歩の速度を上げつつあり、慎重な日本でもいよいよ5月8日から『5類』へ格下げの予定となっています。それに先立って3月13日からは、マスクの着用も屋内において従来の原則着用から『個人の判断が基本』に変更となりました。
基本は『高齢者や免疫力の低下しているような重症化リスクをかかえた方達を守る』というスタンスではその基準はと言いますと、基本は『高齢者や免疫力の低下しているような重症化リスクをかかえた方達を守る』というスタンスです。周囲の方に感染を広げないという意味で、 1)医療機関や高齢者施設を訪問あるいはそこで勤務する際 2)混雑した場所に行く際 には健常者も着用することが望まれます。 勿論感染者や濃厚接触者あるいは感冒様症状のある方はマスクの着用は勿論、1週間程度を 目途に外出を控えることは従来と変わりません。
重症化リスクをかかえた方自身が感染から身を守るためにはマスク着用が望まれますまた重症化リスクをかかえた方自身が感染から身を守るためにはマスク着用が望まれます。ただし今後はマスク着用を強要することも控える必要があり、あくまでも個人の判断に委ねられることとなります。 とは言え事業者が感染対策上又は事業上の理由等により、利用者又は従業員にマスクの着用を求めることは許容されます。
マスクには感染を予防する効用も一部あるそもそものマスクの主たる効用は、患者が咳やくしゃみをする際に飛沫と共に放出される10万~200万個とも言われるウイルスによる周囲の汚染を減少させることです。 ただ最近のスーパーコンピューターの解析では「飛沫の吸い込みを予防する」という部分でもマスクは結構効果があることが明らかになってきました。
『重症化リスクをかかえた方達を守る』という視点を踏まえた『正しいマスクの外し方』が望まれる従って今後の第9波以降の対策を考えるうえでも、これまでの感染状況の監視や日常的な予防対策、ワクチン接種体制の維持、医療体制の確保に加えて、上述のように『重症化リスクをかかえた方達を守る』という視点を踏まえた『正しいマスクの外し方』が求められるわけです。 メリハリをつけてマスクの有効性を効率的に発揮できる使い方に進化していくこともまたウィズコロナの道のりにおいて必要なことと思われます。
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