二度寝の効用? 効率的な睡眠とは? |
#46. 二度寝の効用? 効率的な睡眠とは?
Q |
私は朝の寝起きがとても悪く、スマホで何回も目覚ましをセットしておいてもなかなか起きられず結局二度寝をしてしまい、度々会社に遅刻しそうになります。 何かいい対策はありますでしょうか? |
---|
A |
深い眠りの「ノンレム睡眠」が大切睡眠中は、深い眠りの「ノンレム睡眠」と浅い眠りの「レム睡眠」を繰り返しています。レム睡眠中には実は脳は活動をしており夢を見ています。そして一晩にノンレム睡眠とレム睡眠を4~5回繰り返します。ノンレム睡眠にはレベルがあり、最も深い眠りを得られるのが最初の1~2回で、寝入ってから約3時間の間により深いノンレム睡眠に達するほど、脳もカラダも休ませることができるため、朝起きた時に「ぐっすり寝た」という満足感をより多く得ることができるのです。またレム睡眠のときに起きるほうが、ノンレム睡眠で熟睡しているときに無理やり起こされるよりスッキリとした目覚めになります。
睡眠サイクルに合わせて就寝時間を決めるこの睡眠メカニズムを利用して、起きる時間から逆算して1時間半のサイクルに沿うように就寝する時間を決めることがポイントです。ナポレオン睡眠と呼ばれる3時間ほどの短時間睡眠もこの理論に基づいていると言えます。 睡眠中には成長ホルモンや副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が分泌されるまた、寝入ってから2~3時間後に分泌される成長ホルモンは単に「成長」を促進させるだけでなく、「細胞の修復」や「疲労回復」にも役立っていて「若返りホルモン」とも呼ばれます。 さらに明け方になると、成長ホルモンに代わってコルチゾールというホルモンの分泌が急激に高まります。コルチゾールはストレス耐性を担い、様々な代謝にも関わり心身のウォーミングアップをするホルモンで、体が目覚める準備を始めるのです。
二度寝は5~10分の短時間で従って二度寝は5~10分の比較的短時間であればコルチゾールの分泌を助けより良い寝覚めにつながるかも知れません。ただし間違ってもここから1~2時間の長時間の二度寝はしないことです。再び深い眠りの「ノンレム睡眠」に入っていってしまい起きられなくなるばかりかそもそも『大遅刻』になってしまいますから!
睡眠アプリの活用も有効かも二度寝してしまったら簡単には起きられないと言う方は、起きた瞬間にカーテンを開ける事をお勧めします。人間の身体は朝日を浴びる事で目覚めの準備を整えますから、起床も早まるのです。 また睡眠のリズムを突然断ち切ってしまう大音量の目覚まし時計は、心地いい目覚めのためには逆効果です。 最近の優れモノの睡眠計や睡眠アプリには「設定した時刻から60分前までの任意の時間の間で、目覚めやすいタイミングでアラームを鳴らしてくれる」機能がありますので試されてもいいかも知れません。睡眠時間や寝付きにかかった時間、夜中の寝返りも計測してくれるので、自分の睡眠の状態を把握することもできます。 ただし就寝前にスマホやパソコンのブルーライトを避けることも睡眠リズムを整えるうえで大切ですのでご注意ください。 |
---|