がんのリスク検診 マイクロアレイがんスクリーニングのご案内

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マイクロアレイがんスクリーニングのご案内

金沢大学発の医療系ベンチャー企業である株式会社キュ-ビクスが開発した高感度の消化器がんスクリーニングシステムです。アジレントテクノロジー社のマイクロアレイ※1を用いた遺伝子発現の解析技術により、わずか5mlの採血で胃、大腸、膵臓、胆道の4臓器のがんの有無が一度に判定可能です。測定原理は簡単に説明しますと、がんの発生に敏感に反応する免疫細胞の変化を巧みに捉えるというものです。あらかじめがんとわかっている患者さんでは既に十分な感度と特異度が確認されています※2。現在、開発の指導者である金沢大学医学部の金子周一教授を中心に国内各地で一般の受診者で検証試験が進められています。従来のがんの腫瘍マーカーの検査とは比較にならないほどの高感度で精度の高い検査であり、将来は他のがん種も含めて広く実施されていく可能性のある優れたスクリーニング検査法のひとつとして非常に期待されています。
検査結果は採血後約1ヶ月でアジレントテクノロジー社から届きますので、レポートをもとに詳細に説明させていただきます。 もしいずれかに陽性と判定された場合には疑われるがんについて集中して精密検査を行うこととなります。従来のPET-CT等の非常に感度の高いと言われていた検査でも検出困難な微小がんも見つかるほどの感度が期待されています。
非常に先進的な検査であるため、残念ながら未だ保険適応とはなっていませんので、自費診療の検査となります。一式の検査あたり税込みで70,000円かかりますが、従来のがん検診と比較した場合、その精度を考慮するとけっして高いとは言えません。40歳以上の方で特にがん家系でご心配の方、複数回がんを患ってみえて再発や新たながんの発症がご心配 な方には特に是非ともお勧めいたします。
なおこの検査では遺伝病等にかかわる遺伝子情報が知られることはありません。また検査結果は厳重に保管されますので本人の同意無く第三者に知らされることも有りません。
You Tubeでも紹介番組:ガリレオX 『がん医療最前線 早期発見をめざせ』の閲覧が可能です。

※1 マイクロアレイとは数千から数万種類の遺伝子の発現パターンを短時間で網羅的に調べることができるシステムです。スライドガラス上にDNAプローブ(cDNAまたはオリゴヌクレオチド)をスポットします。細胞から抽出したRNAから合成したターゲット(cDNAあるいはcRNA)をハイブリダイズさせます。スライドガラス上のDNAプローブと蛍光標識したターゲットが結合したスポットを検出します。異なる試料から得られたデータを比較することで、遺伝子の発現変化を調べることができます。今回の検査ではがんの発生に関連した約3000個の遺伝子を検索します。
http://www.gelifesciences.co.jp/newsletter/biodirect_mail/technical_tips/tips21.html
※2 http://www.kubix.co.jp/business/diagnosis/research01.html

マイクロアレイがんスクリーニング検査のよくあるご質問(Q&A)

  • Q1)この検査は「がんになりやすい体質」がわかるのですか?
  • A1)この検査はすでにがんがあることを判別するためのものです。がんになりやすい体質を判別するものではありません。
  • Q2)飲んでいるお薬で検査に影響が出ますか?
  • A2)副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、抗癌剤、生物学的製剤(インターフェロン、ワクチン、血液製剤、インフリキシマブ)などの投与を受けておられる方はお申し出ください、反応に影響がある可能性があります。降圧剤、糖尿病治療薬、高脂血症治療薬、ロキソプロフェンは影響を与えません。
  • Q3)消化器以外のがんがある場合、反応しますか?
  • A3)これまでの臨床試験は「消化器のがん」に対して行われましたので、この検査では主に消化器のがんの有無を判定します。しかし、それ以外にがんがある場合でも陽性反応を示す可能性がありますが、場所を特定することはできません(臨床のデータがないためです)。
  • Q4)以前、大腸内視鏡をしたことがあり大腸ポリープがあると言われたのですが?
  • A4)以前の大腸内視鏡検査でポリープを切除され2年以上が経過されている場合は陰性となるケースもありますが、内視鏡検査を受けることをお薦めします。2年未満あるいはポリープの切除を受けておられない場合は本検査で陽性反応を示す可能性があります。
  • Q5)がんの場所などわかりますか?
  • A5)胃・大腸、膵臓、胆道と判別できます。ただ、すべてに陽性反応が出てしまい、場所を判別できないケースもあります(35%程度)。
  • Q6)がんの進行度などはわかりますか?
  • A6)早期のがんか進行したがんかを判別することができます。
  • Q7)早期のがんでもわかりますか?
  • A7)臨床試験では早期のがんも陽性反応を示しました。
  • Q8)結果が陰性の場合、次の検査まではどれくらいの期間をあけて検査をしたほうがいいですか?
  • A8)概ね1年ごとの検査をお薦めいたします。
  • Q9)この検査を受けることによって、内視鏡検査など他の検査を受けなくても大丈夫ですか?
  • A9)これまでの腫瘍マーカーでは、がんがあるにもかかわらず陰性反応を示す率は、早期がんを中心に半数以上でありました(CEA:73%、CA19-9:49%本臨床試験中)が、本検査法では1.5%でした。内視鏡検査で発見できる場合もありますので、機会があれば御受診をお薦めします。
  • Q10) 陽性の判定が出た場合どうすればいいですか?
  • A10)消化器科の専門医をご紹介いたします。専門医による精密検査を受診されることをお薦めいたします。
  • Q11)検査はおいくらですか?
  • A11)健診で使用するため保険の適応とはなりません。本院では70,000円でございます。
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