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MEDICAL

ピロリ菌外来・がんリスク検診

ピロリ菌の検査・除菌治療と、採血1本で受けられる各種がんリスク検診をご案内します。

ピロリ菌外来について

胃がんはヘリコバクター・ピロリ(ピロリ菌)感染と深く関わっています。ピロリ菌感染がない方は胃がんになることが少なく、感染すると慢性胃炎から萎縮性胃炎となり、胃の粘膜の破壊が進行すると胃がんになる危険性が高くなることが知られています。当院ではピロリ菌感染の検査・除菌治療に対応しています。

ピロリ菌検査・除菌治療の対象となる方

ピロリ菌感染は胃潰瘍・十二指腸潰瘍のほか、胃の悪性リンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病(血小板が減少し出血しやすくなる病気)、小児の鉄欠乏性貧血、慢性蕁麻疹などとの関連も指摘されています。感染の有無は胃内視鏡検査で粘膜を採取して調べる方法のほか、血液・尿・便・呼気(呼気試験)による検査でも判定でき、いずれも感度・特異度80〜90%以上の信頼できる検査です。公的医療保険が適用される疾患での除菌治療は保険診療となりますが、それ以外の場合は全額自己負担の自費診療となります。

自費診療の対象となる方

  • 胃がん予防のためピロリ菌の除菌治療を希望される方
  • ピロリ菌に感染しているかどうか調べたい方
  • 他の医療機関や人間ドックでピロリ菌の除菌を勧められた方

保険診療の対象となる方

  • 胃潰瘍・十二指腸潰瘍の治療中、または治療経験のある方
  • 胃のMALTリンパ腫
  • 特発性血小板減少性紫斑病
  • 早期胃がんに対する内視鏡治療後の方
  • 胃炎

対象外の方

  • 現在、胃がんを治療中の方

ピロリ菌検査・除菌治療の料金(自費診療)

ピロリ菌感染の診断のみ 抗体検査 1,500円 / 呼気試験 6,000円
ピロリ菌の除菌治療のみ 8,000円
ピロリ菌の感染診断と除菌治療 抗体検査+除菌 9,500円 / 呼気試験+除菌 14,000円

上記はいずれも税込みの自費診療料金です。保険適用となる疾患での除菌治療は保険診療となります。

がんのリスク検診について

当院では、がんのスクリーニング検査技術の進歩をいち早く取り入れています。採血1本で簡単に各種がんのリスクをスクリーニングでき、リスクが高いと判明した方には、より積極的に精密検査を受けていただくことで、効率よく早期発見・早期治療につなげることができます。40歳以上の方には特にお勧めしています(自費診療)。

胃がんリスク検診(ABC検診)

血液中のピロリ菌抗体価と、胃の粘膜萎縮マーカーであるペプシノゲン値を測定し、胃の健康度(胃がんになりやすさ)をABCDの各群に分類する検診です。結果に応じて、胃の精密検査(胃カメラなど)を受ける間隔を検討する参考になります。

表1 胃がんリスク検診(ABC検診)

ピロリ菌抗体とペプシノゲン値の組み合わせによるABCD分類の判定表

※自覚症状のある方、また過去5年以内に精密画像検査を受けていない方は精密検査が必要です。

対象となる方 20歳以上の方(特に40歳以上の方にお勧めします)
検診方法 採血1本でピロリ菌抗体価とペプシノゲン値を測定(結果まで約2週間)
料金 4,500円(自費診療)
適さない方 胃の治療中・胃切除後の方、胃酸を抑える薬を服用中の方、腎不全の方、ピロリ菌の除菌治療済みの方

この検診は無症状の方を対象としています。腹痛などの症状がある方は保険診療の対象となりますので、通常の診察をお受けください。

アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS)について

アミノインデックスとは、血液中の各種アミノ酸濃度から健康状態や疾病の可能性を明らかにする検査技術です。アミノ酸メーカーとして世界最大手の味の素(株)の研究部門が開発し、臨床検査会社のエスアールエル(株)との共同事業として運営されています。健康な人とがんの人ではアミノ酸濃度のバランスが異なることに着目し、その違いを統計的に解析してがんのリスクを予測する検査を、アミノインデックスがんリスクスクリーニング(AICS:AminoIndex Cancer Screening)といいます。

採血1本で、胃がん・肺がん・大腸がん・膵臓がん・前立腺がん(男性のみ)・乳がん・子宮がん(子宮頚がん・子宮体がん)・卵巣がん(女性のみ)といった複数のがんのリスクを同時に評価できます。がんである確率を示す数値がAICS値で、0.0〜10.0の範囲で示され、値が高いほどがんのリスクが高いと判定されます。リスクが高いと判定された方には、より積極的な精密検査をお勧めしています。

AICS検査に関する注意点

  • 対象は25〜90歳の日本人の方です(妊婦の方は対象外です)
  • 食後8時間以上あけて、午前中に採血します
  • アミノ酸のサプリメント、アミノ酸含有スポーツ飲料、アミノ酸製剤、牛乳、ジュースなども食事同様に控えてください
検査費用(5〜6項目セット) 30,000円(税込み)

検査結果は採血後約2週間でお届けし、レポートに基づいて詳しくご説明します。

マイクロアレイがんスクリーニングについて

金沢大学発の医療系ベンチャー企業である株式会社キュービクスが開発した、消化器がんの高感度スクリーニング検査です。アジレントテクノロジー社のマイクロアレイ技術による遺伝子発現解析により、わずか5mlの採血で胃・大腸・膵臓・胆道の4臓器のがんの有無を一度に判定します。がんの発生に反応する免疫細胞の変化を捉える検査で、既にがんとわかっている患者での十分な感度・特異度が確認されています。

検査結果は採血後約1ヶ月で届き、レポートに基づいて詳しくご説明します。陽性と判定された場合は、疑われるがんについて重点的な精密検査を行います。遺伝病等に関わる遺伝子情報が明らかになることはなく、検査結果は本人の同意なく第三者に知らされることもありません。

検査費用 75,000円(税込み)

保険適用外の自費診療の検査です。40歳以上でがん家系が心配な方、複数回がんを患い再発や新たな発症が心配な方に特にお勧めします。

マイクロアレイがんスクリーニング検査についてのよくあるご質問

  • Q この検査で「がんになりやすい体質」がわかりますか。
    A
    この検査はすでにがんがあることを判別するための検査であり、がんになりやすい体質を判別するものではありません。
  • Q 服用中の薬が検査に影響しますか。
    A
    副腎皮質ホルモン、免疫抑制剤、抗がん剤、生物学的製剤(インターフェロン、ワクチン、血液製剤、インフリキシマブなど)を使用中の方は事前にお申し出ください。反応に影響する可能性があります。なお降圧剤、糖尿病治療薬、高脂血症治療薬、ロキソプロフェンは影響しません。
  • Q 消化器以外のがんがある場合も反応しますか。
    A
    これまでの臨床試験は消化器のがんを対象に行われているため、主に消化器のがんの有無を判定する検査です。それ以外にがんがある場合でも陽性反応を示す可能性はありますが、臨床データがないため部位の特定はできません。
  • Q 以前大腸内視鏡検査で大腸ポリープを指摘されたことがありますが。
    A
    ポリープ切除後2年以上が経過している場合は陰性となることもありますが、内視鏡検査の受診をお勧めします。切除後2年未満の方や切除を受けていない方は、本検査で陽性反応を示す可能性があります。
  • Q がんの場所はわかりますか。
    A
    胃・大腸・膵臓・胆道のいずれかまで判別できますが、すべてに陽性反応が出て部位を特定できないケースも35%程度あります。
  • Q がんの進行度はわかりますか。
    A
    早期のがんか進行したがんかを判別することができます。
  • Q 早期のがんでも検出できますか。
    A
    臨床試験では、早期のがんでも陽性反応が確認されています。
  • Q 結果が陰性の場合、次の検査まではどのくらい間隔をあければよいですか。
    A
    おおむね1年ごとの検査をお勧めしています。
  • Q この検査を受ければ、内視鏡検査など他の検査は受けなくても大丈夫ですか。
    A
    従来の腫瘍マーカー検査では、早期がんを中心に半数以上で陰性反応となるケースがありました(臨床試験中の実績でCEA 73%、CA19-9 49%)が、本検査では1.5%でした。内視鏡検査で発見できる場合もありますので、機会があれば併せての受診をお勧めします。
  • Q 陽性の判定が出た場合はどうすればよいですか。
    A
    消化器科の専門医をご紹介します。専門医による精密検査の受診をお勧めします。
  • Q 検査費用はいくらですか。
    A
    保険適用外の検査のため、当院では75,000円(税込み)です。

MCI(軽度認知障害)スクリーニング検査・APOE遺伝子検査について

超高齢化社会を迎えるわが国において認知症は深刻な問題であり、要介護高齢者の半数、介護施設入所者の約8割が認知症を有するとされています。認知症と診断される6〜7年前からMCI(軽度認知障害)が始まるとも言われ、認知症の約7割を占めるアルツハイマー型認知症では、発症の約20年前からアミロイドβという原因タンパク質が脳内に蓄積し始め、約10年前から記憶を司る海馬が萎縮し、5年ほど前から脳の糖代謝の低下や記憶力の低下が現れるとされています。

MCIスクリーニング検査は、アミロイドβの血液への排出に関わる3種類のタンパク質の血中濃度を測定し、MCIの兆候を早期に検出する血液検査です。MCIは認知症の前段階であり、5年ほどで約半数が認知症に移行するとされています。結果はA〜Dの4段階でリスクを判定し、ハイリスクと判定された場合は、神経内科のもの忘れ外来での精密検査をお勧めします。日常生活では有酸素運動、生活習慣病予防を意識した食生活、脳に刺激を与える活動的な生活も大切です。

APOE遺伝子検査は、MCIスクリーニング検査と同時に採血で行える検査です。APOE遺伝子型にはε2・ε3・ε4の3種類があり、ε4を持つ方はアルツハイマー型認知症のリスクが高まるとされていますが、必ず発症するわけではありません。血縁者にアルツハイマー型認知症の方がいる場合は、一度検査を受けてご自身のリスクを確認することをお勧めします。

MCIスクリーニング検査 20,000円(税込み)
APOE遺伝子検査 15,000円(税込み)

いずれも保険適用外の自費診療の検査です。

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