その他 耳よりの診療

診療科目

その他 耳よりの診療

<1>肺炎球菌ワクチン(名古屋市在住の65歳以上の方で4000円、その他の方は8500円)
高齢者を中心に肺炎で亡くなる人は年間8万人に達します。肺炎球菌ワクチンは高齢者の肺炎の原因となる病原体の中で、最も頻度の高い肺炎球菌(約30%)という細菌を狙った予防ワクチンです。高齢の慢性肺疾患患者にインフルエンザと肺炎の両ワクチンを接種すれば、入院を63%、死亡を81%減らすとの海外報告もあり、インフルエンザワクチンとの併用が望ましいとされています。  世界保健機関(WHO)は肺炎球菌ワクチンの接種を推奨していますし、アメリカではすでに65歳以上の半数以上の人が接種しています。また65歳以上の高齢者では5~10年の間隔での再接種も認められています。非常に有効性が高く安全な不活化ワクチンとして是非お勧めいたします。名古屋市在住の65歳以上の方は公的援助がありますので4000円で、その他の方は8500円とやや費用はかさみますが、十分にその価値は期待できるワクチンです。
参考:http://www.m-junkanki.com/diseases/pneumobacks.html#Q3

<2>帯状疱疹ワクチン(自費診療 6300円)
帯状疱疹はヘルペスウィルスの一種である水痘・帯状疱疹ウィルスによって引き起こされます。初感染時には水痘(みずぼうそう)を引き起こしますが、みずぼうそうの治癒後も完全に体内から排除されることはなく、神経周囲の細胞に潜伏して、何らかの原因で免疫力が低下すると再び活性化し、今度は帯状疱疹を引き起こすという厄介なウィルスです。
治療開始時期が遅れると帯状疱疹後神経痛と呼ばれる非常に頑固で強い局所的な神経痛を残し難渋します。欧米では免疫力低下の観点から60歳以上を対象に水ぼうそうのワクチンが帯状疱疹ワクチンとして承認され予防目的で広く使われています。大規模な調査で帯状疱疹の発生率は半減し、帯状疱疹後神経痛の発生率は6割低減したという報告もあります。日本でも2003年に高齢者 に接種することが承認されましたが水痘と同じく任意接種で自費となるため未だ普及していません。当院では6300円で実施しています。高齢者で、帯状疱疹をしたことがない人には帯状疱疹後神経痛を回避するためにもワクチンの使用を考慮したいところです。また体力低下や抗がん剤治療等で免疫力が落ちると繰り返し発症する可能性も高まります。日常生活で疲労、睡眠不足、ストレス、風邪あるいは日光等の刺激を避けることもある程度帯状疱疹の発症予防につながると考えられます。
参考:頭にも帯状疱疹?
http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20080924.html

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